こんにちは
耐震解析室 明田です
皆さまは、今後起こる可能性が高い地震による被害想定などはご覧になられたことはありますでしょうか?
今月25日に首都直下地震の被害想定が10年ぶりに見直しされました。
今後30年以内に、70%の確率で起こるとされています。
その中でも、「都心南部直下地震(マグニチュード7.3)」が甚大な被害をもたらす予想がされています。
最大震度は震度7で、東京23区の約6割が震度6強以上の揺れになると想定されています。
【2022年5月25日の発表】
死者数:6148人
負傷者数:9万3435人
建物の被害:19万4431棟(被害の大小含む)
エレベーター被害:2万2426台
【10年前】
死者数:9700人
負傷者数:約14万7600人
建物の被害:約30万4300棟(被害の大小含む)
エレベーター被害:7473台
10年前と比べて、建物自体の耐震化が進み、死者数・負傷者数・建物の被害が3~4割減少しています。
エレベーター被害が増加しているのは、高層建物がここ10年で1077棟も増加しているからです。
「なんや、人数減ってるやん」
そう感じないでください。あくまで想定です。減ってもこの数です。
建物の耐震化は確かに進んでいっておりますが、それでもまだまだできていない・やっていないところは全国山ほど存在します。
これは私が、三次元耐震解析の営業に行ってとても感じているところです。
「興味がない」「必要ない」「法律を守っている」
そういう言葉で面倒くさい営業を受けないようにしているんだと。
利益最優先で、建てられる方のことは二の次なんだという判断になります。
5月12日に、直近の地震の頻発から、
「家具を固定する」「避難ルートを調べておく」「物資の調達をしておく」などの注意の呼びかけを、気象庁が全国的に行っています。
今一度、建築主様・施工業者様全員が、地震について再認識・対策していくべき時期なのではないでしょうか?