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~知っておくと便利 建築用語集(耐震編)~


・木造在来軸組み工法(もくぞうざいらいじくぐみこうほう)
木造在来軸組み工法とは、単純に言えば木材の柱と梁で組み上げられている建物のことを言います。おそらく日本で一番多く建てられているであろう工法になります。鉄のように柱と梁の接合部を溶接することができませんので、金物で固定する必要があります。その金物の種類は多数あり、場所によって変わってきます。必要な場所に必要な金物を設置しなければなりませんので、設計者及び施工者は金物が適正に配置されているかどうかを現場でチェックする必要があります。職人さん任せにして管理(監理)をしない会社はもちろん要注意です!必要な耐力がない可能性もあります。

・ツーバイフォー工法
ツーバイフォー工法とは、2インチ×4インチ(縦5.08㎝×横10.16㎝)の木材を使用したパネルで組み立てていく建物を言います。枠を組んでいくため枠組壁工法と言われています。他にもツーバイシックス(2インチ×6インチ)、ツーバイエイト(2インチ×8インチ)、ツーバイテン(2インチ×10インチ)といった材料を使用したものもあります。箱のように建物を組み上げていくため難易度は低く、工期も短縮されるというメリットはありますが、柱と梁のようなフレームで構成されるわけではない為、開口部の位置や間取りを容易に変更できないというデメリットもあります。

・金物工法
金物工法とは、形は在来工法(木造在来軸組み工法)と似ているのですが、接合部分が特殊金物によって接合されています。建物の倒壊は接合部の破断によって起こることが多いのですが、その接合部を鉄とピンで接合することによって強固できるという工法です。通常の在来工法では耐力壁という壁を設ける必要があるのですが、金物工法にすることによって耐力壁を少なくすることができ、プランの幅が広がるというメリットがあります。その代わりコストの上昇と専門業者での施工が必要になるため、管理(監理)も重要になってきます。「金物工法を使用しているから安心だ」という業者もいますが、どちらかといえば「こういう管理(監理)をしているから安心だ」というほうが重要です。

・耐震(たいしん)
耐震とは建物を強固にして地震に耐えること。

・制震(せいしん)
制震とは地震に対する揺れを抑える制御をすること。

・免振(めんしん)
免振とは建物に地震動を直接与えないようにすること。

・耐震等級
耐震等級とは地震に対する強さを数値にしたものです。等級は1~3まであり、3が一番強いといわれています。等級1の1.25倍強いものが等級2、等級1より1.5倍強いものが等級3です。これは単純に耐力壁の数が増えればいいというわけではなく、耐力壁が増えることによって梁のサイズや金物性能の上昇が見込まれます。というのは、筋肉を付けすぎて関節が痛いということにならないように、筋肉を付けるなら関節も強くしておこうということです。

・wallstat(ウォールスタット)
wallstatは木造住宅を対象とする耐震シミュレーションです。wallstatを使えば、パソコン上で木造住宅の3Dモデルを作成し振動台実験のように地震動を与え、最先端の計算理論に基づいたシミュレーションを行うことで、変形の大きさ、損傷状況、倒壊の有無を視覚的に確認することが可能となります。木造住宅の平面図、立面図から3Dモデルを作成し、地震波を入力することでシミュレーションを実行します。自分で入手した耐震要素の実験データや、地震波形を利用することも可能です。巨大な地震動が生じたときの木造住宅の倒壊安全性の確認や、実験が難しい建物の振動台実験シミュレーションなど、幅広い活用方法が考えられます。数年後に起こった地震もシミュレーションを行うことによって損傷の程度を確認することが可能です。

・実大振動台実験
実大振動台実験とは、実大の大きさのモデル物件に地震動を与える実験のことを言います。CM等でも多くのメーカーが実験しているのを見かけますが、モデル物件通りの家を建てるのであればよいと思いますが、建物形状によって地震に対する揺れは変わってきますので、計画物件の耐震性は別物だと思って安全性への確認をして頂きたいと思います。「実験しているから大丈夫」ではなく、「計画物件でもこのような検討をしている」という方が安心です。

・インスペクション
インスペクションとは目視(非破壊)で建物等を調査、検査をすることを言います。数年前に不動産取引ではインスペクションを行っているかどうかの説明が義務化されるようになりました。義務化されたのは説明だけなので、インスペクションの実施を義務付けたわけではありません。中古住宅を購入するときの基準として見て頂きたいところですが、インスペクションも目視での調査になりますので正確とは言えません。その為住宅を購入する際は新耐震基準で建てられたのか、確認申請時の図面があるのか、完了検査を受けているのかを確認する必要があります。

・地盤改良(じばんかいりょう)
地盤が軟弱である場合建物着手に先立って地盤を強固にすることを地盤改良といいます。建物を頑張って強固にしても土地がスポンジのように柔らかいと建物は沈んでいきます。地盤の状況と建物の規模によって地盤改良の程度が変わってきます。コストにも反映しますので建物計画時に専門家にお話ししておくことをお勧めします。

・耐力壁
耐力壁とは、地震や台風などの力が加わったときに、それに耐える壁のことを言います。

・構造計算
構造計算とは、建物に加わる荷重や外力を計算し、それに耐えられるように部材の配置やサイズを計算することを言います。木造住宅で一般的に言われる壁量計算とは違いますので、会社が行っている計算が「構造計算」なのか「壁量計算」なのかを確かめておく必要があります。壁量計算よりも高度な計算になります。

・壁量計算
壁量計算とは、地震や台風に対して耐えられるように耐力壁の配置や形状を計算することを言います。主に2階建て住宅で検討される計算となります。壁量計算では局所的に強くするようなことがあれば地震時に建物が偏心して倒壊しやすくなる恐れがありますので、建物全体でバランスを考える必要があります。

・2階建て木造住宅
現在、2階建て木造住宅の多くは構造計算を行わなくても建物を建ててもよいという許可が下りるようになっています。構造計算は手間や時間を要するため多くの2階建ての建物はその手間を省き計算をしない場合があります。明かりを取りたい、大開口にして開放的な空間にしたいという要望をそのまま受け入れる設計者や工務店は建物のバランスを考慮せずに、壁量だけを確保した住宅を設計することがあります。これによって熊本地震が起こった際、多くの建物が倒壊した要因になっています。プランがうまくいったから良いというわけではなく、専門家のほうに提案してもらうことが大切です。

・3階建て木造住宅
3階建物木造住宅は構造計算をすることは法律で決められています。近年多くみられる3階建ての戸建ては1Fビルトインガレージ、2Fリビング、3F洋室×2といった平面計画の建物が多くみられます。そのような建物の場合1階の車庫に柱型が出てくるのですが、地震時に非常に強い力がかかります。シミュレーションの結果、1度震度6程度の地震を経験すると次回の地震に耐えられる力が取れない可能性が大いにあります。その為一度地震を経験した建物はメンテナンスをすることをお勧めします。「構造計算したから大丈夫」「耐震等級3だから大丈夫」ではなく、工事会社と日ごろからメンテナンスできる環境づくりをお勧めします。

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